尿検査は、腎臓・尿路系の疾患を診断する為に必要な検査です。
当院では、病院で採尿したものを検査する随時尿検査と、自宅で一日分の尿を溜めたものを検査する蓄尿検査の両方を実施しています。
尿定性検査では、尿に含まれる成分を検査することで腎臓や尿路の異常の有無を簡易的に判断することができます。定性検査では以下の項目を実施しています。
尿の中には、健康な人でも様々な成分や細胞が含まれています。腎臓や尿路で出血や炎症などが起こると、異常箇所の細胞や成分が尿の中に出てくることがあります。それらを顕微鏡で観察する事で、腎臓や尿路の状態を把握する事が出来ます。
蓄尿検査は、腎臓の代謝機能を詳しく調べるための検査です。24時間分の尿の中に含まれる成分を調べます。随時尿の検査結果と併せて評価することで腎臓の状態がよりよく把握出来ます。
便検査では、糞便の中に含まれる成分を検査します。消化器からの出血の有無を調べる便潜血検査と寄生虫がいないかを調べる虫卵検査があります。
関節に溜まった水の成分を顕微鏡で調べる検査です。関節に溜まった水には炎症を起こす原因となる結晶成分が含まれていることがあります。結晶が検出されると、種類によって疾患の特定に繋がることがあります。