放射線治療科
当院の放射線治療について
放射線治療は、病巣を切除することなく、がんの根治や症状緩和をめざします。
放射線治療は全身的影響が少ないのが特徴です。このため高齢者や併存疾患のために手術や薬物療法が困難であっても、がん治療をおこなえる場合があります。
通常は入室から退室まで15分程度の治療を、4ー6週間・平日毎日繰り返します。原則として通院治療が可能で、仕事を続けながら放射線治療をうける方も多数います。
当院の放射線治療の特徴は下記です
- ガイドラインや最新の知見（エビデンス）をふまえながら、患者さんの状態に最適な放射線治療を提供
- 主治医や各診療科と協力して、基礎疾患のある患者さんにも負担の少ない放射線治療を実施
- 小病変（3-4cm以下）に放射線のビームを集中させて周囲正常組織への影響を減らす定位照射（ピンポイント照射）が可能
- 生活の質（QOL）に配慮した緩和的放射線治療を実施
- ガイドラインや最新の知見（エビデンス）をふまえながら、患者さんの状態に最適な放射線治療を提供
- 主治医や各診療科と協力して、基礎疾患のある患者さんにも負担の少ない放射線治療を実施
- 小病変（3-4cm以下）に放射線のビームを集中させて周囲正常組織への影響を減らす定位照射（ピンポイント照射）が可能
- 生活の質（QOL）に配慮した緩和的放射線治療を実施
原則として完全予約制で、院内紹介のみに対応しています。ただし、初発乳がんの術後照射は対応可能です。
放射線治療適応の相談やご紹介に関しては、病診連携室にお問い合わせください。
写真：天井に「空」がある治療室。右奥の放射線治療装置と左手前のCTを併設した高精度放射線治療システム。寝台から移動することなくCTでがんの位置を確認して放射線を正確に照射することができます。
医師紹介
内田 伸恵
| 役職 | 放射線治療科部長 放射線腫瘍センター長 |
|---|---|
| 専門分野 | 放射線治療 |
| 認定資格 | 臨床研修指導者講習修了 緩和ケア講習会修了 放射線科専門医 日本医学放射線学会研修指導者 放射線治療専門医 核医学専門医 PET核医学認定医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 日本ハイパーサーミア学会 指導医 |
| 所属学会 | 日本医学放射線学会 日本放射線腫瘍学会 日本核医学会 日本癌治療学会 日本ハイパーサーミア学会 American Society for Therapeutic Radiology and Oncology European Society for Radiotherapy and Oncology |
| 皆様へ一言 | 今までの経験を、本院や当地のがん治療に活かすことができたらと思います。 宜しくお願いいたします。 |
関 智史（非常勤医師）
竹中 浩二（非常勤医師）
福原 昇（非常勤医師）
与芝 茜（非常勤医師）
放射線治療装置（リニアック）
高いエネルギーの放射線を発生させる装置（リニアック）を使って身体の外から患部にＸ線または電子線を照射する「外部照射」を行うことができます。臓器の腫瘍を摘出する手術と比べ、切らずに機能と形態を保ちながら行うがん治療やがんによる症状を和らげる緩和治療を行います。